◆ 精油の基礎知識 ◆


アロマセラピーにとって精油は不可欠なものです。その精油がなぜ私たちの心身に役立つ効能を持っているのでしょうか。さらに、どのようにして植物から抽出されるのか、精油である条件はなにか、そんな精油の基礎知識を学びます。また、正しく安全に利用するために、精油の取り扱いのルールをしっかる守りましょう。


精油ってなに?

雑貨店やサロンなどで見かける茶色い瓶。ほんの数滴でもとても香りが豊かで心地いいと感じたことありませんか。さて、その正体と生産方法を探ってみましょう。



◆ 精油=植物が生き抜くために自らつくる物質


植物は動物と違って、自ら動き回って生殖活動や栄養とるために動くことができません。


つまり、植物が受粉するためには、ミツバチの力を借りる必要があるということです。

花からいい香りを漂わせて、その香りにミツバチが集まり、動けない植物のために受粉のサポートします。


精油は、植物の生存・保存維持に重要な役割を果たすためにあるのです。

◆ 精油は「熱に弱い」ことを理解して活用しましょう 


精油は、基本的に熱や光によって酸化が生じ、高い湿度に弱い性質を持っています。


そのため、直接火であぶったり、熱を加えたりすることは適していません。この使用方法では成分の変質、香りの変化が生じます。


使用の際には、十分注意が必要です。


芳香浴する際には、熱を利用するアロマライトなどではなく、ディフューザーを使用することを薦めています。


アロマセラピーでは、天然の植物から得られた100% 純粋な精油を利用しています。

精油と似たような香りのする液体が、雑貨店などでも売られている場合があります。

精油と間違わないように注意が必要です。(化学物、アルコールや水などは添付されていないこと。)


精油はどのようにして作られているのか?

精油は植物の特性に合わせ、様々な方法で精油が抽出されます。最も利用されるのが、水蒸気蒸留法です。


◆ 水蒸気蒸留法

1、水が熱されて水蒸気を発生させる。

2、水蒸気は下から穴を通り、芳香植物が入っている容器タンクに入り込み、植物が分泌したものは水蒸気とともに蒸発していく。


3、蒸気は管を通って移動する。

4、蒸気は冷却水で覆われた細かくコイル上になっている管の中を、何度も回りながら冷やされる。

5、冷やされた蒸気は液体に戻り、最後の容器タンクで精油と蒸留水が分離した状態となる。


他には、果皮を絞って抽出する方法を圧搾法(オレンジやレモンなど柑橘系)、溶剤に花びらなどを浸して抽出する溶剤抽出法(主にジャスミンなど)があります。



精油の選び方・注意事項

アロマセラピーで精油を選ぶときに最も大切にしたいのは、好きな香りの精油を選び、正しく利用すること。保管も注意が必要です。ルールを守りながら、楽しみましょう。


◆ 農家から栽培抽出された「純粋な精油」であることが条件


精油(エッセンシャルオイル)とは、100%天然素材から抽出されたものを言います。


これにた対し、容器の見た目は同じでも安価で販売されているものは、香りだけを似せた合成オイルの場合があるため要注意です。


化学物質の含まれたオイルを鼻から吸収すると、体に悪影響を及ぼす可能性も...。




◆ 使用過多を避け、必要な時に適度に使用しましょう


2週間続けて使用したら、1週間は休む。


即時的な反応だけでなく、遅延型や累積的な反応もあるので、プラトー効果と呼ばれる「治療は効果の出る最低量を使用し、かつ最短期間行うことが望ましい」ということを覚えておきましょう。


大切なことは、いくらアロマセラピーが大好きであっても依存状態にならないことです


「精油がないと不安」なのは、良い付き合いではありません。

必要な時に効果的に使用しましょう。


必要性を感じないときには、しばらく自然にしばらく離れることもできる。

そんな使用方法が最も健康です。




◆ 最後に...個人差を考慮すること


どんなに効果的で安全なものでも、自分に向いていないものが存在する可能性があります。


使用して、心地よくなければすぐに使用をやめてください。


また、胃の痛みや、皮膚の炎症、その他アレルギー反応などは、「好転反応」と思い込んで使用することは避けてください。好転反応の定義は、漢方薬では「今まで自分で持っていた症状が一時的に悪化する」としており、新しい症状がでたら、これは好転反応ではありません。


そして、同じ症状でもひどく不快感を伴うものなら使用をやめてください。