「冷え症」

2018年10月02日

【冷えは万病のもと】

寒さが増してくると、「手先や足先が冷たくなる」「いったん冷えると温まりにくい」と訴える人が多くなります。「毎年のことだから...」と諦めている人、冬でなくとも同様の症状で困っている人、原因や予防法、対処法を知って、改善していきましょう。


【冷え症とは】

体温はそれほど低くないのに全身や腰が冷える、手足など体の末端まで血液が行き届かず血行が悪くなり、手や足の指先、足底が温まらず、冷えている状態のこと。

『冷え性と冷え症の違いは?』

 "冷え性"は冷えやすい体質をあらわし、"冷え症"は冷えの症状をあらわします。

【ヒトが体温を保つしくみ】

 人間はもともと体温が大きく変動する動物ではなく、気温が変化しても一定の体温に保とうとする「恒温動物」です。私たちのからだは、血液の流れる量を変化させたり、汗をかいたりすることで、体温を一定に保つよう調節されています。

 例えば、皮膚から「寒さ」を感じるとします。その情報が脳の自律神経の中枢、「視床下部」に伝えられ、ここから体温を一定に保つよう指令が出されます。すると血管を縮めて血液をあまり流さないようにすることで、皮膚表面の温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がしにくくします。

 また、寒いと自然にからだがふるえますが、これは筋肉をふるわせて体温を上げようとする反応です。逆に、暑くて体温が上がりそうなときには血管を広げてたくさんの血液を流し、皮膚の表面温度を上げて熱を出したり、汗をかいて熱を逃がしたりするように調整されているわけです。


【冷え症の原因】

冷え症は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態であり、主な原因として、次のようなことが考えられています。


【改善方法】

□ ストレッチ
手足の深呼吸しながら力を抜いて、手首・足首をぶらぶらする。また、手足の指を「グー・パー」を繰り返し動かす。


□ おなかを温める

大事な内臓が冷えると体は内臓を温めようとするため、血液は中心部であるお腹へ集中し、手足の末端まで行き届かなくなります(末端冷え性)

腹巻やカイロなどで意識的にお腹を温め、体内の血液の偏りを防ぎましょう。


□ 体を温める食べ物、飲み物を摂る
体を温める食べ物は血流を促進します。


・食べ物も飲み物も温かい物または常温の物

・ニンジンやレンコン、ごぼうなどの根菜

・生姜や唐辛子

・ココア

・サプリメントを利用(バランス料理が不得意の場合)


□ 有酸素運動

筋肉を使うと血行が促進されます。


・階段を使うようにする

・通勤経路などで1駅分歩いてみる

・軽いウォーキング


日常的に体を動かす習慣をつけることが改善につながります。


□ リラックスして血流を促す
副交感神経を優位に働かせ、活発にすれば、血管が広がり血流が良くなります。

・気持ちが落ち着く音楽を聴く
・好きなことをする
・意識して深呼吸をする(ヨガ)
・アロマの香りを嗅ぐ(天然100%であること)

など、リラックスできる時間を意識的につくりましょう。


□ タンパク質を積極的に摂取する
体温を上げる熱を作るのに必要な栄養素。
効率良く熱の材料となり、筋肉作りに必要な良質なたんぱく質。

・肉類や赤身の魚
・卵
・大豆製品
・乳製品

などに豊富に含まれており、積極的に摂ってほしいです。


□ ぬるめのお風呂に長く入る
38~40℃くらいのぬるめのお湯に浸かることで副交感神経が優位になり、血行促進やリラックス効果も得ることができます。


・冷えの解消に効果的な温熱効果
・水圧による血行やリンパの流れの促進

さらに末端の冷えには入浴中の足のマッサージが有効です。


・第2の心臓と言われるふくらはぎをもむ

・冷たくなりやすい足先や足裏をほぐして血液をめぐらせる。